ブラックフライデー中にネットサーフィンしていたら、小型N100ノートに心ひかれてしまい、気が付くと、CHUWI MiniBook X N100 をポチっていました。さて、いじってみるともう一寸の所はあるものの全体としてなかなか良い。実はメインのノートPCは最近購入したばかり、そこで、旅行時などの軽量セカンドマシンとして使える様に色々設定、整備してみる事にしました。モバイル機として使い易い様に ハードの整備、追加し、ソフトウェアはメインPCの環境を完全移植します。
① 環境整備 - 電源、周辺機 ② Win11 クリーンインストール ③ Win10 クリーンインストール ④ Win11 / Win10 完全バックアップ ⑤ Win10 従来の環境の完全移植
を順を追って説明していきます。
①環境整備 – 電源、周辺機
ACアダプタ交換
いきなりですが、ACアダプタを見て “ああ、中華系あるあるだなあ~” と思ってしまいました。日本製では絶対ありえない電源です。危険な使い方をしているのでここの項目は良く理解して下さい。
電源供給は 本体側はUSB PDで (USB Power Delivery)で USB-C 端子から供給される仕様になっています。所がこのUSB-C端子につなぐ、ACアダプタは出力端子こそ USB-Cの形状になっていますが、PD電源ではなく、単純にDC-12V(12V 36W)を供給しているだけです。どうも中華系では良くある 暴力的コストダウン みたいで完全にPDの規約違反です。普通にACアダプタとして該当USB-C 端子につないでいる分には良いのですが、間違って 他機種のUSB-C端子につなぐと、なんのネゴシエーションもせずにいきなり 12Vを供給するので、相手が燃えてしまう事もありえます。USB-Cのコネクタ形状なので、なにも知らない素人が間違ってつなぐ事もありえます。これは危ない。PD電源であれば、最初にネゴシエーションをして相手にPDシンク機能(要するにPD電源を供給される側)がなければ、通常のUSB-Cとして 動作するので安全です。最初は良くても長く使っている内に このACアダプタを間違って他機種のUSB-C端子につなく事も考えられますのでよけいな事故を避ける為にも純正ACアダプタは最初から使わないで封印します。製品の段ボール箱にしまいました。
代わりの適切なPD充電器は 30W 以上の物を使用すると良いです。
私は DIGIFORCE cube 30W を使用しました。両者の比較写真を載せて置きます。私は 小型を優先して30W のPD充電器を使用しましたが、充電+電源供給時に時々供給最大電力に達しているみたいなので、少し余裕をみて 40W 位が良いかもしれません。(まあ、見かけ上の動作は同じです)
【訂正 & 追加 2024年1月19日】30Wでは少し不具合が起こります。充電だけならば問題ありませんが、充電+電源供給時(=PC使用しながら充電する) 、時々最大電力に達して、そのたびに充電が切れています。それが、①バックライトの明るさの変化、➁インジケータ表示が 充電/放電 になる になって見えます。バックライトの変化は少しうざいです。なので、PD電源は 40W以上 を推奨します。(将来の改造、周辺の機器の追加運営 等も合わせると 65W が良い。逆に65W以上は最大電流が増え、ケーブルの見直しも必要なので推奨しない)。PD電源 30W で動作許可しているのだからバックライトの変化等は見えない様に作りこんで欲しかった。【訂正 & 追加 ここまで】
以上なのですが、私の知識不足から、結論に行きつくまでに、色々検討と言うか、色々やらかしてしまいました。悔しいので備忘録として、一通りの説明を残しておきます。皆さんはもっと慎重に検討しましょう。ここから後は次の項目まで飛ばしても支障はありません。
測定にはUSB-C PDのプロトコルと電圧、電流も測定できる 簡易プロトコルモニタ WINGONEER TC66C Type-C を使用しました。
純正のACアダプタをつないで電圧、電流、電力を計ります。
まずはPC_OFFで充電電力のみを計測します。
充電電流 1.3-1.4A、充電電力 16-17W 程度と思われます。
この結果から、20W 程度のPD充電器で充電だけは動くのではないかと予想。ダイソーで770円で 20W のPD充電器を購入する
プロトコルを見ると、
5V – 3A、9V-2.22A、12V-1.66A で なんとか12Vで動くのではないかと予想しました。
結果 : 見事にはずしました。動きません。
そこで、もっとワッテージの大きいのを探す。
45Wなら大丈夫だろうとAliexpressで購入。購入時 557円 で本体に書かれているプロトコルを見ると、
USB-C 5V-3A、9V-2.22A、12V-1.67A って 20Wじゃん。でUSB-A 5V-3A 9V-2A 12V-1.5A 両方足しても 45W いかない。詐欺です。またも”中国あるある”です。これ45Wって機種名なんだろうね。
結果 : もちろん、動きません。
とにかく、USB-A の一緒になったやつは詐欺られるかもしれません。なので、USB-Cのみかつ 最大出力30Wでモバイル向けにできるだけ小さいのをさがします。
DIGIFORCE cube 30W 、私の購入色は黒ですが、30.8mm x 30.8mm x 35.6mm (51.6mm プラグ延長時) で非常に小さいです。Amazon 1500円プロトコルは
5V-3A 9V-3A 12V-2.5A 15V-2A 20V-1.5A の30W です。
結果 : 動作可能 充電+電源供給時にはモニターしていると30Wを超える事があるが、動作には問題ない。(と、思いたい)
DIGIFORCE cube 30W のプロトコルをモニタしてみると 5V-3A から 20V-1.5A がならんでよみだせます。プロトコルモニタから分かる事は供給電圧だけでなく、供給電流もリスト化されているという事です。20Wの充電器で動作しなかったのはシンク側(充電される側)から要求される電流が足らなかったからだと思われます。
PC_OFFで充電電力のみを計測します。電圧が20Vが選ばれています。どうやら選べる電圧の中から20Vを選んで ケーブルに流れる電流を小さくしている様です。大体充電電力は 17-18W くらいです。
同様にPC_ONで供給電力を計測してみると23-24W になっています。供給電力はPCの動作でも大きく変わり30W以上になる事もあります。動作をモニターしていると時々充電動作が途切れる事もあります。すぐに復帰するので、実用上は問題なさそうです。
モバイル時は出来るだけ小さい電源形状が好ましいので、純正ACアダプタの代わりにこの30W PD充電器を使用したいと思います。時々生じる供給電力不足はバッテリーが補完していると考える事にします。
それにしても、このPCのUSB-C 端子は謎仕様です。 PCの電源を切った状態たとUSB-Cの電源用と通常使用用どちらも同じ様に充電できるので、仕様変更されたのかなっと思っていたら、PCを動作させるとUSB-Cの電源用しか 充電+電源供給に使用できなくなるみたいです。まあ、プロトコルモニタをつないで、電圧電流、電力をモニターしているから分かる話で、通常は”USB-Cの電源用しか充電、電源供給に使用しないで下さい“で、問題はないのだろう。
薄型 Type-C ハブ (USB 4ポート)
薄型 Type-C ハブ (USB 4ポート)
周辺機を色々繋ぐには Type A の USBが使える必要がありますので、拡張 ハブを購入しました。
Daiso で 550円です。
これ少し変わっていて USB 3.x が 1port USB 2.0 が 3port です。持ち運ぶには小型な物が良いですよね。
5 IN 1 US C ハブ (マルチポートアダプタ)
USB C ハブ 5 ポート
4K HDMIポート 60W PD充電(USB-C) USB 3.0 5Gbps 高速データ転送 USB2.0 有線LANアダプター
を購入しました。Amazon 2599円
前述の 薄型 Type-C ハブ と被りますが、HDMI の出力が必要になって購入しました。
【Type-C充電式】マウス Bluetooth5.2 & 無線
私はマウス派なので、 普段はノートでもマウスを使っています。なので、Type-C充電式 で Bluetooth5.2 と 無線 ワイヤレス に対応した 静音 超薄型 小型 高感度 マウスを購入致しました。 Amazon 1999円
② Win11 クリーンインストール に続きます。